都内で戸建て住宅を買うのは夢?今の私でも買っても大丈夫?
このタイミングで戸建て住宅を買うってアリ?
今回はそういった、都内で戸建て住宅を買う前に知っとくと良い基礎知識をまとめました。
目次
今戸建てを都内で購入するハードルは下がっている
従来、戸建てはマンションよりも価格が高かった。昭和の時代は「戸建ては高くて買えないからマンション」という流れが普通だったのだ。だから「ちょっと通勤時間は長くなってでも郊外の庭付き一戸建て」という選択をする人々がいた。主に団塊の世代以上の人が家を買っていた時代の話だ。ところが、最近はむしろ一戸建てのほうが安かったりする。それも都心エリアでそういう現象が起きている。少し調べれば誰でも分かる。
年別に見てみると、2014→2015年でマンションは新築・中古ともに平均上昇率6%であるのに対し、戸建は新築・中古ともに平均上昇率2%にとどまっています。言い換えれば、マンション・戸建ともに上昇してはいるけれど、戸建はマンションほど大幅に値上がりしていないということがいえます。
独身でも都内に戸建てを買う人が多い
一戸建てやマンション購入といえば、夫婦や家族で住む目的が主流でした。しかし、賃貸では制約があってなかなか楽しめないペットや趣味のある暮らしを存分に楽しめる持ち家が、近年増加している経済力のある単身者から注目されています。
さらに、経済的な事情も後押しして独身でも家を買う人が増えています。アベノミクス開始以降、住宅ローンは1%前後という低金利が続き、家の購入に有利な状況となっています。また、優遇税制も用意され、住宅ローン減税や住民税控除を受けやすい状況です。
最も大きなメリットは、立地を選ばず売却や賃貸等、資産の処分がしやすいことです。
マンションの資産価値は、都市部にあることや駅からの距離など立地によって大きく変動しますが、一戸建てはそれと比較すると比較的緩やかです。多少劣っている立地でも何かと需要があるのです。
その理由は、利用できる用途に縛りが少ないことがあります。一戸建ては事務所として使えても、マンションでは管理規約で難しい場合があるからです。このような買主を限定しないことがマンションに比べると売却や賃貸をしやすくさせていると言えます。
アフターコロナで不動産価格はもっと下がる!?
意外かと思われるかもしれないが、マンション売出し価格はリーマンショック後で大きな落ち込みというものは見受けられません。もちろん、最高値を付けている2008年から見ると5%ほどの値下がりが見てとれますが、日経平均株価の変化(18000円程度から7000円程度への下落)と比較すると小さいものだということがわかるでしょう。
東京23区および埼玉・千葉・神奈川県の中心部と回答したユーザーに、コロナウイルスの影響を受ける前と比べて意識がどう変わったか問うと、「コロナ前と変わらない」が65.5%、「前より住みたくなった」が21.4%。「前よりあまり住みたくなくなった」は2.3%、「前より住みたくなくなった」は2.1%にとどまった。「駅近であること」も、約7.5割の人が重視しており、同社ではコロナ禍においても「都心・駅近」の需要は高水準であることが分かったとまとめている。